なぜ今、平屋が人気なのか?
ここ数年、「平屋にしたい」というご相談が増えています。
特に熊本地震以降、“地震に強い=平屋”というイメージが広まりました。
階段がない。
老後も安心。
ワンフロアで暮らしが完結する。
確かに平屋には分かりやすい魅力があります。
しかし今は、物価上昇・金利上昇局面と言われる時代。
本当に合理的な選択なのかは、冷静に考える必要があります。
平屋と2階建ての違いは「総額」に出る
同じ30坪の住宅でも、
- 平屋 → 建築面積30坪
- 2階建て → 建築面積約15坪
となります。
つまり平屋は、
- より広い土地が必要
- 基礎や屋根面積が増える
- 建築費が上がりやすい
- 固定資産税が増える可能性
という構造になります。
総額で見ると、数百万円単位で差が出ることも珍しくありません。
金利が上がれば、その差はさらに拡大します。
老後=平屋一択ではない
老後が不安だから平屋、という声はよく聞きます。
確かに「年を取ったら2階は使わなくなる」と言われますし、そのケースも多いでしょう。
しかし最近は、子どもが独立した後、夫婦だけでコンパクトに暮らし、最終的にはサービス付き高齢者向け住宅へ住み替えるという選択をされる方も増えています。
つまり、
“一生その家で完結する”前提が、必ずしも当たり前ではなくなっている”ということです。
さらに現在は、物価上昇、建築コスト上昇、そして金利上昇局面と言われています。
住宅取得総額が膨らみやすい今、
「老後が不安だから平屋」という理由だけで判断することが、本当に合理的かどうかは冷静に考える必要があります。
家は「一生住み続ける前提」で考える時代から、
「選択肢を残す前提」で考える時代に変わりつつあります。
1階完結型2階建てという選択肢
もう一つの考え方があります。
寝室を1階に配置した2階建てです。
LDK・寝室・水回りを1階にまとめれば、将来階段を使わず生活できます。
子どもが小さいうちは2階を子ども部屋に。
そして巣立った後は、
- 物置
- 来客用の予備室
- 書斎や趣味室
として活用できます。
老後の安心は「階数」だけで決まるものではありません。
設計次第で、2階建てでも十分に対応できます。
まとめ|流行ではなく、人生設計から考える
平屋にも2階建てにも、それぞれの良さがあります。
大切なのは、
- 将来のライフプラン
- 資金計画
- 土地条件
- 老後の暮らし方
を整理したうえで選ぶこと。
流行やイメージだけでなく、
自分たちの人生にとって合理的かどうか。
その視点で考えることが、後悔しない家づくりにつながります。
次回予告
実は最近の平屋人気には、もう一つ“制度的な背景”があります。
2025年の建築基準法改正によって、
平屋と2階建ての扱いが変わりました。
次回はその中身と、提案の背景について掘り下げます。
弊社の施工事例の一例










