第2話 なぜ今、平屋が勧められるのか?2025年建築基準法改正と新2号・新3号建築物の違い

前回は「平屋と2階建ての総額や老後の暮らし方」について整理しました。

▶ 平屋は本当にお得?2階建てとの違いを総額と老後で考える

今回は、2025年建築基準法改正による平屋と2階建ての違いを解説します。


2025年建築基準法改正とは?

2025年4月から、木造住宅の建築確認制度が大きく変わりました。

改正のポイントは、建物区分の見直しです。

  • 木造2階建て → 新2号建築物
  • 木造平屋(200㎡以下) → 新3号建築物

この違いが、家づくりの現場に影響を与えます。


新2号建築物と新3号建築物の違い

■ 新2号建築物(主に木造2階建て)

  • 構造関係規定の審査強化
  • 省エネ基準への適合確認
  • 申請書類の増加
  • 審査対応の負担増

■ 新3号建築物(主に200㎡以下の木造平屋)

  • 比較的簡略化された審査
  • 確認手続きがスムーズ

安全性向上という点では評価できる改正です。

しかし実務上は、2階建ての方が設計・申請の負担が明確に増えることになります。


なぜ平屋が勧められる可能性があるのか?

2025年建築基準法改正後、2階建ては新2号建築物として審査が厳格になります。

その結果、

  • 設計業務の手間が増える
  • 申請準備に時間がかかる
  • 審査対応の負担が増える

という変化が起きます。

一方、平屋(新3号建築物)は比較的手続きがスムーズです。

制度面だけを見れば、
平屋の方が進めやすい構造になるのは事実です。

そのため、場合によっては作り手側の事情も含めて平屋が提案されやすくなる可能性はあります。

もちろん、すべての会社がそうだという話ではありません。

ただし、

制度が変われば提案の傾向が変わることは十分にあり得る、ということです。


重要なのは「提案の背景」を知ること

家づくりで大切なのは、

  • 本当に暮らしに合っているか
  • 将来設計に合っているか
  • 資金計画に無理がないか

そして、

なぜその提案なのかを理解すること。

2025年建築基準法改正という背景を知ることで、
より冷静な判断ができるようになります。


まとめ|2025年法改正を知った上で選ぶ

2025年建築基準法改正により、

  • 2階建ては新2号建築物として審査強化
  • 平屋は新3号建築物として比較的簡略化

という違いが生まれます。

しかし、平屋か2階建てかを決める基準は制度ではありません。

流行でもなく、作り手側の都合でもなく、

自分たちの人生にとって合理的かどうか。

制度を理解したうえで選ぶことが、後悔の少ない家づくりにつながります。

私たちは、流行や制度ではなく、お客様の人生にとって最も自然な選択を一緒に考えていきたいと思っています。

次回は、「では実際に平屋を選ぶなら何を基準にすべきか?」を具体的に整理してみたいと思います。