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■外壁って悩みますよね?
お客様にご提案する際、サイディングでのご提案が多いのですが、実は自然素材が好きです。
自然素材を外壁に使用する際、レッドシダーなんかが綺麗だと思うのですが材料費がかさみます。
また法22条区域等の規制がかかる敷地で外壁に板壁をするにはやはりコストアップとなってしまいます。
そのようなコストアップとサイディングの塗り替えを考えたランニングコストを含めたコストを考えたときに、積極的に板壁の家をお薦めするのに躊躇があります。
■築60年の祖父の家で・・・
昨年春、父が大工として初めて建てた祖父の家に行った際に・・・
南西面の外壁、建てた当時の壁
この杉板壁は建築当初から一切手を付けてないと父から聞いたのです!!
60年風雪に耐え、柔らかい部分が削られ木目が浮き出た板は何とも言えない味わいで、歴史と風格を感じさせてくれているような。この壁に自分の遠い記憶も呼び戻され、なんとも懐かしく、愛着が湧いてきました。
果たしてサイディングの外壁にこんな感情を呼び起こさせる力はあるのでしょうか?
■杉板は高耐久な素材!しかも低コスト!!
前項の例のように杉や檜の外壁は古い寺社仏閣、お城にも使われるように乾燥状態を保てればかなりの高耐久な素材なのです。
ただし所謂ペンキをベターっと塗って吸放湿できない状態となればほんの数年で内部から朽ち果てていきます。
乾燥状態というのは吸放湿できる状態を保てるということです。
築60年の祖父の家の外壁は、板は問題ありませんでしたが釘の一部が朽ち果てていました笑。そう、鉄より長持ちなんですねー。
もし悪くなった部分があったとしたら、部分的に板を張り替えることだってできます。
サイディングのように数年たったら柄自体が廃盤になってるってことはあり得ません。
■ってことで!!
昨年お施主様の理解があって建てさせていただいた雲仙市のお宅です。
『この地域にサイディングの建物ってのも味気ないですよね?』からスタートした打合せでお客様もとても乗り気になっていただいて杉板鎧張りにて施工させていただきました。
先日ニュースレターを持って訪問させていただいた際の写真が・・・
色が!!!
■ノーメンテの塗材
撮影時間の違いもありますが、明らかに色が自然の色に変わっているのがお判りでしょうか?
新築の際、塗布したのは着色する塗料ではなく、木材を保護する透明の液体です。塗布後すぐに色が変化しはじめ、引き渡し間近の最初の写真のような色でした。そして2か月前もそんなに大きな変化はありませんでした。それが約半年経ってらこんなに自然な色に変化するとは!!
今後徐々にシルバー色に変化していきます。
そうエイジングと色の変化を楽しむことができるってすごくないですか?!
■歴史を刻んでいく・・・
今後変化を続ける壁の色が、ここで育っていく子供たちの記憶にどんな思い出の色として残っていくのかなー?と思うと『柄ではないですが!』感慨深い思いです・・・。
で!!!この家がすごいことになってしまいました!!!
続きは約1か月後くらいに発表します笑