佐賀の住宅では今日から屋根の断熱ボード張に着工。
今回はいつものと違ってシャルーフという材料に変更しています。
これが一つ目のサプライズ・・・のつもりだったのですが、バタバタと事務所での仕事を済ませ、現場に着いた時はシャルーフの上に野地板が張られ、写真がとれない状況に・・・
残念ながらサプライズ画像は今日は無し・・・です。タイミングわるぅ・・・。
大工もはじめて使う資材だったのと、金物(柱引き寄せ金物・筋交い金物)の取付の細かい打合せを済ませて帰ってきました。
弊社では軸組み計算はもちろん私が行なっており、自社基準を建築基準法の基準の1.5倍の筋交い量(壁量)としております。
が、、、単純に1.5倍にするのではなく、基準法上の釣り合い計算のみではなく、『重心・剛芯』の計算も行い、これを限りなく近づける筋交い配置とするようにしております。
このことによって、地震力による『ねじれ破壊』を防ぐ事ができるのです。
たまに筋交いと言えば『たすき掛け』が全てと思い、簡単に変更してしまう大工もいるのですが、これをやるとここに応力集中が起きたり、バランスが崩れることにより、『ねじれ破壊』の危険性も出てきますので、設計者の意図を十分に現場に伝える事が大事だと思っています。
阪神大震災以降、在来木造の危険を叫ぶ風潮もありましたが、きちんと計画され、適切な施工方法がとられた在来木造住宅ではほとんど倒壊はありません。
最近では保証会社による中間検査などが多用されている為、『検査に通る為の施工』となっているのが一般的になってきましたが、なんだか寂しさを感じてしまいます。
この様なところが建設業のグレーなイメージとなってきていると思うのですが・・・。