教えて社長!天井高と住まいの快適性は?

こんにちは。本多工務店の広報担当です。
「天井高2m70cmで開放的なリビングを」「天井高は高い方がいい」
大手ハウスメーカーのCMやHPを見ているとこのような言葉をよく目にすることがありませんか? 今回は天井高と住まいの快適性について本多社長に話を聞いてみました。

■「天井高が高ければいい」は思い込み?!

広報担当:ハウスメーカーのCMなどを見ると2m60cm、2m70cmなど高い天井高(床から天井までの高さのこと。部屋の高さ。)のおうちをよく見かけます。開放感があって素敵な印象を受けますが、天井高は高ければ高いほど良いのでしょうか。

社長:高い天井高を推している住宅会社は多いですよね。確かに天井が高いと空間を広く感じる効果はありますが、「高ければ高いほどよい」というのはちょっと乱暴な気がします。

広報担当:当社は一般的な天井高2m40cmで設計していることが多いですよね。

社長:そうですね。場合によっては2m40cmでも高いかなと感じる時もありますよ。LDKは一続きの大きな空間で取ることが多いですが、キッチンなどの作業スペースは天井が高すぎると落ち着かない空間になってしまう場合もあります。天井高が高い=良いというのは必ずしもそうでなくて、住宅会社の広報を受けての自分の思い込みだったりします(笑)

■開放感の演出は勾配天井でも叶えられる

広報担当:理由は分からないけど、なんとなく高い方がいいんだろうな、という思い込みはありました(笑)

社長:そんな方は多いと思いますよ。LDKはオープンな間取りが多いので、平天井で天井高を高くすると、気積(室内の空気の総量)が大きくなり冷暖房効率が悪くなってしまいます。

広さや開放感を感じたいのであれば、天井高をただ高くするのではなく、勾配天井にした方が空間に変化が生まれ、デザイン性や開放感を演出できるのでおすすめです。

広報担当:なるほど。高気密高断熱などの高性能さをうたうハウスメーカーと、高い天井の親和性が高いのも納得がいきますね。

社長:盲点になりがちですが、天井高を高くすると外観にも影響を与えます。外観デザインを考えないと天井高が高いおうちは1階部分が間延びした印象になってしまうので、注意が必要です。

広報担当:外観のことは気が付きませんでした! 

皆さんが新築を検討する際に「天井高を高くしたい」と思ったらなぜ高くしたいのかを考えてみてください。もしかすると、天井高を高くする以外のいい方法があるかもしれませんよ(^^)/

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