
2025年8月号 Vol.153
スマートホーム入門
「ただいま」とドアを開けると、照明がパッとつき、エアコンが快適な温度で迎えてくれる。そんな未来の暮らしが、今や「スマートホーム」として現実のものとなっています。IoTとは「Internet of Things」の略で、これまでインターネットに接続されていなかったテレビや照明、鍵といった様々な「モノ」が、インターネットにつながる技術のことです。スマートフォンやスマートスピーカー(AIスピーカー)から、家中の家電を操作できるようになり、暮らしの利便性が飛躍的に向上します。
●シーン別・おすすめIoT活用術
<1.安全・安心を守る>
スマホが鍵になるスマートロック:鍵の開け閉めがスマホで可能に。鍵をなくす心配がなくなり、家族の帰宅をスマホに通知してくれる機能もあります。期間限定で親戚や友人に合鍵を渡す(デジタルキーを発行する)といった使い方も可能です。
留守中のペットの様子を見守り:室内に設置したカメラで、外出先からペットの様子を確認。スピーカー付きのモデルなら、声をかけてあげることもできます。
「こんな便利な暮らしがしたい」「私たちの家に合うスマート家電は?」など、新築やリフォームの際には、ぜひお気軽にご相談ください。
<2.外出先から遠隔操作>
夏の帰宅前にエアコンをオン:蒸し暑い日に、帰宅する少し前にスマホでエアコンのスイッチを入れれば、家に着いた瞬間から涼しく快適な空間が待っています。
お風呂のお湯はり:帰宅時間に合わせてお湯はりを予約。疲れて帰ってきても、すぐにお風呂に入ることができます。
玄関の鍵、閉めたっけ?を確認:外出先で「あれ、鍵閉めたかな?」と不安になった時も、スマホで施錠状態を確認し、遠隔でロックできるので安心です。
<3.家の中では「声」でラクラク操作>
ハンズフリーで照明やテレビを操作:料理中で手が離せない時や、ベッドに入ってから「電気を消して」とスマートスピーカーに話しかけるだけで照明をオフに。リモコンを探す手間もなくなります。
天気予報やニュースの読み上げ:忙しい朝の身支度中も、「今日の天気は?」と話しかけるだけで、最新情報を教えてくれます。
コラム【真夏の現場と、夏に強い家】
今年も全国的に猛暑が続いています。日中は35℃ を超える日も多く、現場で働く職人さんたちにとってはまさに過酷な季節です。 現在進行中の新築工事現場でも、スポットクーラーを導入し、熱中症対策を行っています。特に上棟後の屋内作業では、風が通らず湿気がこもるため、こまめな休憩と水分補給が欠かせません。
また、こうした夏の暑さは、住まいの設計にも大きく影響します。私たちは、外気の熱を遮る高断熱仕様とともに、自然の風が抜ける設計に力を入れ、冷房に頼りすぎない住まいづくりを心がけています。夏も冬も快適に過ごせる家こそ、これからの時代に求められる住宅だと感じています。
厳しい暑さが続きますが、皆さまもどうぞ体調にお気をつけて、健やかにお過ごしください。

社長コラム:奥日田キャンプレポート
先月お伝えしていたキャンプ計画、なんと6 月28 日は予想外にも梅雨明け初日。絶好のタイミングで、奥日田へ1 泊2 日のキャンプに出かけてきました。
そして7 月の連休には、再び同じキャンプ場へ。今回は2 泊3 日でよりじっくり自然を楽しむことができました。日田のキャンプ場は標高950 メートル。昼間は日差しが強く、夏らしい暑さを感じましたが、高原ならではの爽やかな風が吹き抜け木陰に入るととても快適です。朝夕には気温が17 度ほどに下がり、半袖では寒いくらい。夏の贅沢なひとときでした。自然の中で過ごすことで、日常のリズムを一度リセットできる感覚があります。自然の風や温度差を肌で感じながら、「家の中でもこんな心地よさを再現できたらいいな」と思った瞬間もありました。


編集後記
早すぎる梅雨明けから暑い日が続き、早速今年初の熱中症になっていました。もはや毎年恒例になりつつあります…。外に出て日に当たっていたわけではなく、体育館に1時間もいなかったのですがそれでも夕方ごろから頭痛・吐き気・異様な眠気に襲われました。軽い熱中症でも毎回翌日まで響いてしまうので厄介です。気を付けなければいけないですね。
しかし水分をこまめに摂ったり直射日光を避けたり…といった熱中症対策をしても追いつかないくらいの暑さです。毎日歩いて登下校したり部活をしたりする子供たちは本当に大変だと思います。昔とはレベルの違う危険を感じる夏の暑さ。兵庫県加西市では熱中症対策で期間限定のスクールバスが導入される事例があったそうです。今後、同様にスクールバスが導入されたり夏休みの期間が変更されたりといった対策が増えていくのかもしれませんね。
先日、映画『国宝』を観てきました。話題になっているから…と思い内容は全く知らず予告も見ずに行ってきたのですが、とにかく素晴らしかったです。3時間の映画ですが目を逸らせる瞬間が全くなく、ずっと画面にくぎ付けでした。どの瞬間を切り取ってもポストカードにできそうな画面の美しさと、役者さんたちの演技にとにかく引き込まれました。
ところで冒頭の長崎の料亭のシーン、花月だ!と思ったのですがロケではなくスタジオのセットだったようです。映画の中では花月ではなく花丸という名前でしたね。花月をモデルに作られたんだろうなあと思います。