新築の計画段階で、住まいの中に設ける「スタディスペース」が注目されています。
日々の暮らしの中で、家族が自然と集まり、学びや創造が生まれる空間は、住まいをより豊かにしてくれるでしょう。
限られたスペースを有効活用しながら、家族それぞれの時間を快適に過ごすための工夫が、新しい住まいづくりには欠かせません。
ここでは、新築住宅にスタディスペースを設けることの魅力に迫ります。
目次（クリックできます）
新築にスタディスペースを設ける利点とは
家族のコミュニケーションを促す
スタディスペースをリビングなどの共有スペースに設けることで、家族間のコミュニケーションが自然と生まれます。
子どもが宿題をしている際に分からないことがあれば、すぐに親に質問したり、親も子どもの学習の様子を見守ったりすることができます。
このような親子のやり取りは、学習面でのサポートだけでなく、普段からの会話の量を増やし、家族の絆を深めるきっかけとなるでしょう。
適度な生活音がある環境で勉強することで、集中力が高まるという研究結果もあり、リビングのスタディスペースは、家族が互いを身近に感じながら過ごせる場所となり得ます。
子どもの学習習慣を育む
リビングにスタディスペースを設けることは、子どもの学習習慣を育む助けとなります。
自分の部屋に勉強机があっても、誘惑が多くて集中できないという経験は誰にでもあるかもしれません。
しかし、家族がくつろいでいるリビングに勉強用のスペースがあれば、親の目がある安心感や、早く宿題を終わらせて家族との時間を楽しみたいという動機付けにつながります。
毎日決まった場所で机に向かう習慣がつくことで、子どもは自律的に学習に取り組む姿勢を身につけやすくなります。
これは、将来にわたって役立つ大切な財産となるでしょう。
スタディスペースは多様な用途に活用できる
書斎や趣味の作業スペースとして活用
スタディスペースは、子どもの学習が終わった後も、多様な用途で活躍します。
例えば、大人にとっての書斎として活用できます。
集中して読書をしたり、自分の時間を過ごしたりするプライベートな空間として利用できるでしょう。
また、手芸や絵を描く、模型を作るなどの趣味に没頭する作業スペースとしても最適です。
パソコンを使った写真編集や動画編集など、クリエイティブな活動の場としても重宝します。
家族とコミュニケーションを取りながら、自分の好きなことに集中できる、そんな豊かな時間を生み出します。
家事や調べ物など多目的に使える
スタディスペースは、日々の家事やちょっとした調べ物にも大変便利です。
例えば、レシピを検索したり、家計簿をつけたり、ミシン作業をしたりといった、リビングにいながらできる家事の拠点として活用できます。
また、気になる情報をインターネットで調べたり、持ち帰った仕事を片付けたりする際にも、ダイニングテーブルとは異なる専用のスペースがあることで、作業効率が向上します。
本棚などを併設すれば、収納スペースとしても有効活用でき、住まい全体の機能性を高める多目的スペースとして、家族みんなで長く使い続けることができます。
まとめ
新築住宅にスタディスペースを設けることは、家族のコミュニケーションを深め、子どもの学習習慣を育む上で大きなメリットをもたらします。
リビングの一角などに設置することで、親子の距離が縮まり、子どもは自然と勉強に向き合う習慣を身につけることができます。
さらに、スタディスペースは子どもの成長後も、書斎や趣味の作業スペース、家事や調べ物など、多様な用途に活用できるため、住まい全体の機能性と快適性を高める賢い選択と言えるでしょう。
限られた空間を有効活用し、家族の暮らしを豊かにするスタディスペースの導入をぜひ検討してみてください。
