今春、お客様より『エアコンの配管廻りが黒くなってきた』という問い合わせが入っておりました。
エアコン取外し~原因究明~作業~エアコン取付までが2日間かかるとの判断で、気候がよくなってからにしましょうという事で一昨日より作業へ!
このお家では、建築後、家電量販店でエアコン購入、取付を行っておられ、弊社ではクーラースリーブ(エアコン配管のための先付の穴)の取付を行っております。
クーラースリーブは外に向かって勾配をとっておりますので、通常は雨漏りは起こらないはずなのですが・・・
この時点で、エアコン取付時に配管廻りに詰めてあるパテが痩せて隙間ができてました。また配管カバーも特殊なものをつけてあったようです。
今回の雨漏りは配管を通すときにパイプの中で、配管自体が室内側に向かって低くなっていたようです。ここは取付の際に取付屋さんにしっかり伝えなければいけないと教訓・・・。
壁の中に水が入り込み、ボードにカビが・・・
ボード下地の胴縁にもカビが発生していましたが・・・!
目次(クリックできます)
構造体となる柱の状況は完全乾燥状態!カビの発生もなし!
【壁の中を空気が動くエアサイクルの家】がトラブルを最小限にしました!
この後は下地胴縁を新しいものに取替えて、ボードをを張り直し、エアコン再取付で一件落着となりました。
今回のお客様宅はいわゆる【軒ゼロ】住宅です。エアコン配管廻りはパテ、配管カバーのみでの雨仕舞となり、雨漏りのリスクは非常に高くなります。
弊社の工事に関しては問題なかったものの、家電量販店の取付屋さんに一言でも【配管の勾配には注意をしてね!】と言っておけば発生しなかった雨漏り。
そこに責任を感じてます。今回のエアコンの再取付は弊社の信頼置ける業者さんにお願いしましたので、今後は大丈夫でしょう。
以下はエアコン取付の際の注意
- エアコン取付は必ず建築時に先付の配管を行ってもらう。【後で穴あけを行ったら高い確率で壁の中に水が浸入していると思って間違いない】
- エアコンの取付は工務店の責任にて工事を行う方が、後のトラブルが起きにくい。【量販店の取付屋さんよりは割高ではありますが】
- 家電量販店で取付を行う際には配管を伝って水が浸入しないよう細心の注意をしてもらうように依頼する。