エコフレンドリーでコスト効率の高い住宅設計は、家族が安心して暮らせる住まいを実現したいとお考えの方に注目を集めています。
特に、新築やリノベーションを検討している方々は、夏季の冷房費や家の保守管理費を削減したいと考えているのではないでしょうか。
そこで、今回は軒の深い平屋という設計のメリットとデメリットについてご紹介します。
□軒が深い家のエコな利点
*冷房費の削減
軒が深い設計は、夏の強い日射しを遮り、室内の温度上昇を抑制するため、冷房の使用頻度が減少し、光熱費の節約が期待できます。
具体的には、年間数万円~10万円程度の節約が可能です。
また、軒の深さによって日射熱や光のコントロールが行いやすくなり、冷暖房や照明にかかる費用を削減できます。
*平屋の寿命延長
軒が深い家は、雨風や紫外線から外壁や窓を守り、平屋の劣化を防ぎます。
特に、軒は木造住宅の劣化を招く大きな原因である雨水の侵入を防げます。
また、通気層の効果も高まり、壁体内結露を防ぐ作用があります。
*軒下空間の活用
軒が深い家では、雨の日でも洗濯物を干せるだけでなく、夕涼みや月見などの楽しみも増えます。
また、軒下をアウトドアリビングとして利用することもでき、家族の憩いの場として活用できます。
□軒が深い家のデメリットと対処法
冷暖房費の削減や平屋の寿命が延びるといった軒が深いメリットをご紹介しましたが、軒が深い平屋にもデメリットがあります。
以下では、デメリットと対処方法をご紹介します。
1:掃除の手間
軒が深いと、ベランダに雨が入りにくく、ほこりが流れにくいため、掃除の手間が増えます。
しかし、定期的な掃除や、分岐水栓の設置などで解決できる問題です。
2:部屋の暗さ
軒が深いと、自然光が室内に入りにくくなり、部屋が暗くなることがあります。
これは、窓の配置やカーテンの工夫などで、適度な明るさを保てます。
3:初期コストの増加
軒が深い家は、材料費や人件費が増加し、初期コストが高くなります。
しかし、長期的に見れば、光熱費の節約や住宅の寿命延長により、経済的にもメリットがあります。
□まとめ
軒が深い平屋という設計は、冷房費の削減や住宅の寿命延長など、多くのメリットを持っています。
一方で、掃除の手間や初期コストの増加などのデメリットも存在しますが、これらは適切な対処法により解決できます。
家族の健康と快適な生活を求める家主にとって、軒が深い設計は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。