国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展―挑戦―

先日、東京都六本木にある国立新美術館で開催されている安藤忠雄展を見てきました。

今回の安藤忠雄展では安藤建築の代表作のひとつでもある『光の教会』の1/1モデルが再現されているとの事でこれは何が何でも見なければ・・・と思っていたものです。

 

 

私が建築の世界に入った会社、『株式会社佐藤秀』では安藤建築をいくつかやっていて、当時の担当者から安藤さんの話を何度か聞くこともあり、実は・・・

あまりいい印象を持ってませんでした・・・(笑)
 

(株)佐藤秀は知る人ぞ知るという建設会社で(入社してから知ったのですが・・・(;’∀’))、コンクリート打ち放し、繊細なディティール、高級物件に強い技術者集団の会社です。

コンクリート打ち放しの物件のパネル割、Pコン割(表面にある丸いやつのこと)、タイル割には相当厳しく、この施工図を書くのに随分苦労したものです。

多くの設計事務所ではその割付は施工業者任せが多く、いかにカッコいい割付にするか随分悩んだものです。

今ではCADがあるから楽になってますが、当時は全て手書き、計算機片手にやってましたから。

 

そして今回の企画展で見た安藤事務所の詳細図の多くには、細かくパネル割、Pコン割の寸法が書き込んであるではないですか!

す、す、すごい・・・!これだけ書いてあれば現場は頑張らざるを得ない・・・。昔聞いた担当者の方の苦労話の意味がわかった気がしました。

安藤さんの建築に対する姿勢を感じました。

 

さて、今回のは国立新美術館(黒川紀章事務所設計)の開館10周年記念の企画展ということで、圧倒的なボリュームの展示がしてあり、当初2時間程の見学を考えていたのですが、3時間たっぷり見学しました。

設計理念、建築への姿勢、こだわり、施主に対する姿勢、思いやり、気づかい、全てにおいて過去の安藤忠雄像が崩れ去りました。(当たり前なのでしょうが・・・笑)

 

この企画展、12月18日まで開催されてます。飛行機代を払っても絶対に見るべき企画展だと思いますよ!

今回の旅は、この企画展を見るついでに・・・群馬まで足を延ばし我らがⅤファーレン長崎の最終戦を観戦してきました・・・

企画展のついでに・・・ (重要なところなので強調しておきます・・・笑)

企画展のついでですが、最終戦も勝ててよかったですねー!!

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