先日、お客様からベタ基礎の中に水が入っている
と連絡が・・・
私も何度もこのお宅の床下には潜ったことがあるものの、そのような現象は見たことがありませんでした。
お引き渡し時にどうなっていたかと言うと・・・
弊社の基礎はおおまかこのような構造になっております。
基礎をつくる際、
①ベタ基礎の土間部分のコンクリートを先に打設します。
②立上り部分の型枠を土間コンクリートに建ててコンクリートを流し込み、立上り部分が完成です。
③さらに打継部分から水が入らないように目地棒を通しておいて、防水モルタルで埋めております。
土間コンクリートと地盤面の段差は5~8cm程ありますので、これで水が入る危険はないはずなんです。
で、、、お客様宅を訪問してみると・・・
完成後に自ら造園屋さんを手配し、造園工事を行われており、その際、下図のようになっておりました。
盛土がしてあるため、コンクリート土間より外周の地盤面が高くなっています。
このため、打継目地の弱い部分から水がしみ出したようなのです。
さらにこの部分はお隣の擁壁がせまっているため、水の逃げ道がなく、一時的に水が溜まっていた事が考えられます。
私も何度か床下にもぐった際には水たまりを見ておりませんので、おそらく年に数度ある豪雨後にこのような事になったと考えられます。(今回、発見した前々日に大雨が降っておりました。)
全周換気ですので、天気が安定するとすぐ乾いてはくれますので、大きな問題にはならないとは思いますが、できればこの盛土を下げることを提案しております。
建築後に造園工事を行う際には、工務店に相談することをお勧めします。