説明用資料作りをしていました。
さて、エアサイクルの家に出会ったとき、これまでのモヤモヤしていた部分がなくなりました。
それは木造の断熱構造についてのモヤモヤです。
通常のグラスウール(GW)充填断熱は下の絵みたいになります。(袋入りのGWの場合です。)
これがGW施工の基本となります。
よく言われる外壁通気工法とは絵の水色部分を指します。
外壁通気工法によって、湿度を含んで且つ冷たい(暑い)外気をココを通して軒裏・基礎水切り下より排出します。
また、密閉された空間によって断熱効果を発揮し、更にGWで断熱効果を完璧にします。
ポイントは
1.室内側に取り付ける。
2.柱と間柱の間に隙間を設けない。
3.GWを潰さない。
なのですが、これが大工に説明しても中々改善されないのです。ほぼ8割がた詰め込む作業になってしまっているのが現状です。
よくない施工例が下の絵です。
上の絵はGWが外壁側に張り付けられ、さらに隙間が空いてたり、押しつぶされたりしています。
下の絵は取り付け箇所は合っているのですが、GWに隙間がありここが断熱欠損となっています。
もし下の絵の例2つのようになっているとすると、間違いなくひと冬で壁体内結露を生み、壁の中はカビが繁殖すると言う結果になってしまうのです。
では何故この様な施工例がまかり通っているかと言うと、
●施工者の断熱材に対する知識不足。
●モジュールに合った断熱材を使用していない。
に尽きると思います。
断熱材については隠れてしまうところでもあり、おまけに体感的なところですので、完成してから『この家寒いなぁ・・・』と思っても『こんなものか・・・』で片付けられてしまいますが、家の耐久性を考えると非常に重要な部分なのです。
弊社でもGW施工の場合は確実な施工を心がけ、私も目を光らせて見ているつもりなのですが、どうしても施工を行なう大工の技量と性格に左右されてしまう事にイライラを募らせておりました。
そして外断熱工法に興味が出て、サニーライト工法を試してみたり(お施主様すいません)、スーパーウォール工法の導入も真剣に考えました。
資料づくりをしながら進めておりますのでまた後日にさせて頂きます。