エアサイクルの家について 3

過去、ある時期から高気密高断熱・『冬暖かくて夏涼しい』というフレーズでの広告が目に付くようになりました。

そこで私もスーパーウォール(以下SW)に興味がでて調べたり、知り合いの工務店を訪ねてみせてもらったりしていました。

sw

上がSW工法の構造です。

この工法は構造用合板に断熱材(ポリスチレンフォーム?)が貼り付けてあり、構造体(柱・梁)ができた時点で柱の間に挟みこんでいく構造となっています。

そして構造用合板の上に密着してエアシート(防水用のシート)を貼り付けてサイディングなどで仕上ていきます。

エアシートとサイディングの間には通気層を設けるのが本来の構造だと思います。(そうでない現場をいくつか見ましたが、、、外壁通気層の必要性についてはまた後日。)

私が引っかかったのが構造用合板です。

なんとなくではありますが、外壁面に合板を張るという行為に抵抗を感じました。

エアシートを張る際にはタッカー釘と言うものを用いますが(ホッチキスみたいなやつ)、もし雨水がしみてきた場合、構造用合板は経年で痛み、接着剤で張り合わせた部分が剥がれてきたりすることがあるように思えました。

また、屋根下地の野地板に合板が使われている場合がありますが(多分SW工法は全てそうなっている?)、稀に乗るのが怖くなるくらいブカブカになっている現場を見かけます。

可能性は低いのかも知れませんが、水が染み入る可能性がある部分に合板を使うのは嫌い!という理由でSWに対する興味は薄れました。

そしていよいよ興味はエアサイクルの家に向きました。

ac

上がエアサイクル(以下AC)の家の構造になります。

この工法は外断熱であり、場合によっては高気密高断熱仕様も選択することができます。

ここで注目したのが断熱材の裏側(柱側)のダイヤカットと呼ばれる構造です。

2

上の写真のように柱面にこのダイヤカットが面することにより通常はシートなどで密着される部分が、動く空気にさらされる事ができます。

ベンチ

また、室内側にもボードを貼るための胴縁が取り付けられることによって、なんと4面が空気にさらされる事ができるのです。

どのような利点があるのかというと・・・

1.もし何らかの理由で壁体内に水が侵入しても直ぐ乾いてくれる。

2.このため壁体ないに湿気が残らず、カビが繁殖しない。

3.湿気によって木が腐らない。

4.カビが発生しないことで、それを餌にするダニの発生がない。(これがアレルギーの原因と言われています。)

5.エアサイクル効果(後述します。)が期待できる。

住宅を建てるということは、よほど裕福でない限り、文字通り命を掛けて(生命保険)住宅ローンを買うと言う事です。

長いローンの間で家の構造体に何かがあったら・・・想像するだけでゾッとすることでしょう。

高断熱・高気密もいいですが、なにより住宅は耐久性が最も大事であると考えています。

その点でACは他の工法よりも優れている点を多く持っています。

いかがでしょうか?多少なりともACにご興味を持っていただけたでしょうか?

ご相談はいつでもどうぞ email honda-k@leaf.ocn.ne.jp

まだまだご紹介する事が多くありますが、現在年度末と言う事でかなり忙しくしております。

『待ちきれない、ここが知りたい!!』という方は是非メール下さい。

もちろん他の加盟店で計画中の方でも結構ですよ。

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