なんてことを・・・

千葉県市川市の設計事務所が構造計算書偽造という、とんでもない事をしでかしてくれました。

これまで続いている、建設業における不祥事、一般ユーザーの皆様に与えている不安感がさらに大きくなる事は間違いないでしょう・・・。

この設計事務所がやっている物件はマンションなどの大型物件が主となっているようです。

通常大型物件ともなると、構造計算は構造設計事務所などに下請けに出されます。構造設計はかなり専門性の高い分野ですのでその方が安心なのです。

この事務所のやったことはおそらくその構造計算書を改ざんし、民間検査機関に提出したのでしょう。

とんでもない事です。

これはどんなに大手の(一級建築士の)現場監督にも見破る事はできません。経験上『なんとなく鉄筋が少ないなぁ・・・』程度はわかるかもしれませんが、設計事務所に『間違いなく大丈夫です。構造計算書でそうなっています。』と言われれば当然疑うことなく従うでしょう。

また、最近では民間検査機関が確認申請業務をできるようになっています。

長崎県ではまだ4号建築物(住宅など)しか許可されていませんが、マンションなどの特殊建築物を民間検査機関に開放したこと、そして民間検査機関がこのチェックを怠った事が大問題になっていくことでしょう。

たしかにチェックが甘かったのも問われるべきかもしれませんが、仮にも『一級建築士』が・・・多くの人が利用する建築物を設計する人がこの様な事件を起こしたことは本当にショッキングな事です。

本当にこの様なマンションを住宅ローンを組み、購入した方の気持ちを考えると何とも言いがたい憤りを感じます。

また、これを販売した、おそらく企業も大きな被害を受ける事となります。

強い、強い怒りを感じる事件です。

我々建築士に対する社会的な不信感が大きくならなければ良いのですが・・・。

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